Rudiments(ルーディメンツ)とは、もともとマーチングやドラムコーのスネア・ドラムのための基本奏法を集めたものですが、現在ではドラムセットなどスネアドラム以外でスティックやマレットを使う楽器にも応用されています。
ルーディメンツのなかで最も知られているものに、NARD(National Association of Rudimental Drummers)の26の基本奏法(The Standard 26 American Drum Rudiments)があります。打楽器初心者がよく使う打楽器教則本にも載っていますね。
このほかで実用的なものに、PAS(Percussive Arts Society)がNARDに14種類追加したInternational Drum Rudimentsがあります。また、より高度なContemporary Hybrid Drum Rudimentsもありますが、これはもう基本とはいえないくらいの難易度があります。尚、より実用的でクラシック奏者にも応用しやすいものとして、Stick Control for the Snare Drummer
を紹介しておきます。
さて、ここからPASの40種のルーディメンツを紹介していきたいと思います。
ちなみに、PASによると、“All rudiments should be practiced:open(slow) to close(fast) and/or at an even moderate mach tempo.(全てのルーディメンツはゆっくりから徐々に早くしていく練習(加速度打ち)と中庸なマーチ・テンポの両方で練習するべきである。)”らしいです。 |