ティンパニ奏者として活躍したドルシェツキーは、古典派の作曲家でありながら、当時主流だったティンパニを2台一組とし、トランペットとユニゾンで打ち込みや刻みを演奏するというスタイルから離れ、多くのティンパニを使って旋律を担当させるという、革新的なことを行っていました。
自身がかなりのヴィルトゥオーゾだったので、かなり技巧的なことをティンパニに書いています。
また、そのような当時としては特殊な楽曲のほかに、弦楽四重奏などの室内楽、交響曲、協奏曲を数多く残しています。残念なことに、その多くの楽譜は散逸してしまっており、演奏が困難となってしまっています。
(最終更新日:2010/5/13) |